願い事叶えます
ホシは文哉の心臓を宙に放った
すると突然何処からともなく獣が現れ、その心臓を飲み込んだ
その獣は頭はライオン、胴は虎、尾はトカゲといった奇妙な獣だった
「ホシ様。心臓1つ目ですね、おめでとうございます。
あと49個。それでこの仕事は終わりです」
獣はそう言うと煙が消えるようにふっと姿を消した
ホシは頭痛を覚え額に手を当てた
これでよかったのだろうか
いや、いいのだ
だって約束は約束
普通の魔法使いの者の中には1つ目の願い事で心臓をもらう者がいる
それと比べればホシは2つ目でもらっているのだから
2つも願い事を叶えてほしい方が強欲なのだ
これでいいのだ
いい…のかな
そもそも私は
何故願い事を叶えているんだっけ