願い事叶えます
「ケン、早くお願い事言ってよ」
シロはケンの部屋に入るなりすぐにベッドの上に飛び乗った
「だ…!だから!おれは魔女の手を借りてまで叶えたい願い事なんかねェって!」
猫にまでこんなことを言われるのか
「ホシはさ…僕の恩人なんだ。
だから僕はなるべくホシの力になりたい。
その為にはケン。ケンの願い事を…」
ケンは舌打ちをし、シロから目を離した
「じゃあお前の飼い主に伝えとけ。
おれに願い事はねェから別をあたれって」
「ホシは僕の飼い主じゃない…!」
「は?」
シロは怒っていた
「ホシは…ホシは僕の…」
「友達、だ」
「友、達…」
ケンはシロに目を移した
シロは俯き、そしてぽつぽつと話をしてくれた
シロとホシの出会いを