願い事叶えます





「ふーん…」



ケンは胡座をかきシロの話を聞いていた



なんともファンタジーな話だな



「だからわかったろ?ホシは僕の友達…今はもう友達も越えて相棒さ」



シロは得意そうに尻尾を振りながら言った




「あー…わかったよ。つまりアレだろ?


友達になってくれたその魔女に恩を返すためにおれに願い事を言わそうとしてんだろ」



「ダメだなケンは…。全くわかってない」



シロは呆れたように言い、ケンは猫に馬鹿にされ、ぐっと言葉を失った


「いいかい?僕はそりゃ初めのうちはホシに恩を返そうとしたよ。

頑張って頑張って…。そしてある時気づいたんだよ…。


















あれ?もうこれお釣りがくるんじゃね?って」





「は…?」



「僕もうそりゃあ頑張ってたからさ、ホシのために。

なんかもうホシがしてくれた以上のことやり終えたかなーって」




この白猫は一体どれ程頑張ったのだ




ケンは微かにシロを見る目が変わった










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