願い事叶えます





ホシはとぼとぼと歩き、ケンはその後ろを歩いていた










「ホシ」




ケンが呼ぶとホシは振り返らずに立ち止まった





「ケンさん、どうもありがとうございました。

私1人じゃ多分あの人の願い事叶えてしまっていたかもしれないです…」




「それはどうでもいい。あの人の過去にも別に興味はない。

だがひとつだけ」




ケンはホシの前に出て俯いているホシを見下ろした




「二個目の願い事で心臓をとるってどういうことだ?

お前は…いや、お前たちは一体」




ホシはずっと俯いていたが顔を上げた




「知りたいんですか」




ホシは無表情で言った




ケンはそれに頷いた




「知りたい」




ケンの言葉を聞いたホシは小さくため息をつくと、持っていた箒に乗った




「帰りながらお話ししましょう。

あなたが知りたいのならば話しましょう」





ケンは箒を見て、少し青ざめた





「…!いや、歩きながら…」



「大丈夫です。そんなにとばしません。ゆっくり行きましょう」





ホシは少し笑って言った
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