願い事叶えます
「…で?ホシ。お前何であそこにいたんだ?」
店を出た途端ケンはホシに問いただした
「それになんだその格好!?」
「"ポリモーフ"の魔法です。簡単に言えば人間化してるんです。似合いますか?」
「ああ似合う…ってそうじゃねェ!何であそこにいたんだっておれは聞いたんだよ」
ホシはケンの質問は聞こえなかったように鼻唄をうたっている
「あーホシ…。やっぱりケンを連れ出してきちゃったんだあ…。
駄目じゃないか。人の恋路の邪魔しちゃ」
シロが前方から歩み寄ってきながらあきれたように言った
ホシはただ唇を尖らせていた
「だって…ケンさん困ってるように見えたんですもん。人生最大のピンチだ!って顔してました」
残念だがほとんどあってる
「…だけどまァ実際、少し助かった」
ケンが言うとホシは顔を輝かせた
「あの女は軽くおれの中でトラウマだ」
「トラウマ…?」
シロとホシは顔を見合わせて首をかしげた