願い事叶えます




「だから、お前が来てくれて少しだけ助かったって…こと…なんだが…」


ケンたちはアパートに戻り、ケンのトラウマについて話していたのだが…



「なるほどです」



ホシはバリバリと煎餅を食べながら頷いた



「真面目にきけ!!!」


「え、私真面目に…バリッ…聞いてます」



「どこがだ!!?」




ケンにはどこをどう見ればこの魔女が人の話を真面目に聞いているのか分からなかった



「シロ。私真面目に聞いてましたよね?」



「うん。ホシは真面目に聞いてたよ」



シロもまた煎餅をかじりながら言った




「お前らグルだろ…」



ケンは大きくため息をついたが、気持ち的には何だかすっきりした気持ちだった





もともと良いとこのお嬢さんと付き合うっていうのがおれには向いてなかったんだ




ケンは改めて冷静に考えた




人の目を気にせずに付き合える人がいいのかもしれない




そう思いふとケンはホシを見つめた





「ホシ」



「はい?」




後になって思えばケンは何故こんなことを言ったのか全く分からない



ただ言葉が口をついて出てきたのだ





「今度2人で出掛けねェか」







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