願い事叶えます






「私、今までこんなに人と仲良くなれたの久しぶりなんです。

だから終わる時すごく寂しいだろうなァって思ったんです。


寂しい思いをするなら全て忘れてしまえばいいと思って…。

ケンさんの記憶から私を消せばきっと寂しい気持ちが減るだろうなって思いました。

だから…自分のためにあなたに私のことを忘れろって言いました」



ホシは言い終わると大きく息を吐いた




「人との関係って難しいんです」




「難しいな…。だがお前それ、もっと辛いと思うぞ」



「え?」



「自分は覚えているのに相手は覚えていないって何とも言えなくねェか」





ホシははっとし、口許を押さえた





「…盲点です」



「結局お前に上手な人との付き合いはできねェってことだ」




ケンがおかしそうに言うとホシは拗ねたような表情をした




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