願い事叶えます
「そうですよ!私は人との付き合い方なんて分からないですよーっだ」
べーっと舌を出すホシにケンは吹き出した
「ああもう!笑わないください!!
ほら!まだ私に聞きたいことがあるんでしょう!ほらほら」
「ああ」
ケンは笑うのを止めホシをじっと見つめた
「何でお前人の願い事なんて叶えてるんだ?」
ホシの表情がさっと消えケンをまじまじと見つめた
「い、言ったじゃないですか前に。仕事だって」
「ああ仕事だって聞いた。
で、この仕事をしている理由は?
お前昔何かあったんだろ」
ケンの言葉にホシは口をつぐんだ
「…なんで…んなこと…。ケンさんが気にするんですか」
「悪いか」
「む」
怖じけることなく言うケンにホシの方が折れた
「…いいですよ…。話します。
私がこの仕事をしている理由」
話は6年前に遡る