【完】ときめき☆アドベンチャーゲーム ~悪魔と天使~
プロローグ
「ふざけんじゃねぇぞ、クソオヤジッ!!!」
この怒号が城内に響き渡る、五分前。
ここは魔界にある、魔族の王が住まう城。
その城内にある無駄に煌びやかな長い廊下を怒りをあらわにしながら闊歩するのは先程、怒鳴り散らした張本人。
廊下にいた者達は傅きながら、その者の様子をハラハラしながら見ている。
横目で廊下にいる奴らに向かってイライラをぶつけるかのように睨みつけながら、俺はある場所に向かって歩いていた。
何で俺が苛立っているかって?
聞いてくれるのか?
そいつはありがてぇ…。
事の真相はこうだ。
・
部屋でのんびりと寛いでいた俺。
突然、この城の主であるオヤジに呼び出され執務室に向かった。
何なんだよ、メンドクセェなッ!!
俺は勢いよく大きな扉を開けた。
バンっ---
「…煩いぞ。もう少し静かに扉を開けんか」
「ウルセェ。…で、なんの用だよ?」
あぁ…、と王座に腰掛けている魔王が俺を見てニヤリと笑った。
嫌な予感しかしないんだが---
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