【完】ときめき☆アドベンチャーゲーム ~悪魔と天使~
「ここが大西さんの家?」
「はいそうですけど、…何か?」
私の家はどこにでもあるような普通の一戸建てだ。
二階建ての家に、車一台分入る車庫。
そして少さな庭。
手入れのされていないその庭は、今は何も植えられてはいない。
お母さんが生きていた頃は、いつも何かしらの花が咲いていたのにね。
まぁ、そんな何て事のない私の家を見上げている先輩の視線は、私の部屋がある二階だった。
「昨日、あそこの窓から」
「あそこの窓?」
私の部屋を指差した先輩は私を見る事なく、視線の先をジッと見ている。
そういえば昨日、先輩は私の部屋をジッと見ていたとセリュが言ってたっけ…、と昨日のセリュの言葉を思い出しながら先輩の次の言葉を待つ。
首を傾げながら---