【完】ときめき☆アドベンチャーゲーム ~悪魔と天使~
「そうだね。…変な事を言ってゴメン、大西さん」
「いえ…。今日はマラソン大会、お付き合い下さりありがとうございました」
「ううん、こっちこそ。一人で走るより二人で走った方が楽しいしね」
そう言った先輩は、フワリと微笑んでくれた。
それに見惚れながら私はコクンと頷く。
マラソンが大の苦手な私が…、それでも最後まで走りきって真ん中辺りの順位になったのは先輩のおかげだ。
勿論、マラソンをしない方が一番いい選択なんだけど、今日一日先輩と走ったおかげで少しだけ…、
三上先輩に近づけた気がする---
「先輩、今日は本当に楽しかったです。また…」
一緒にどこか行きませんか?
そう言おうとしたけど、言葉に出来なかった---
ずうずうしい………、よね?