【完】ときめき☆アドベンチャーゲーム ~悪魔と天使~
「なにしに来た、ミリィ」
「まぁ、冷たいですわね~。未来の花嫁に対して」
「花嫁?勝手に決めんな」
「レイ様のフィアンセなのですから、いずれ花嫁になるのは必然ですわよ」
「そんなもん、親が勝手に決めた事だ。…ッて抱き上げんな」
話しながらレイの傍まで来たミリィは、綺麗な笑みを浮かべながら小さなレイを抱き上げる。
それに対してレイは嫌そうに顔を歪めながら、腕を伸ばしてミリィから離れようとしていた。
私はと言うと、そんな二人を見ながらただただ呆気に取られるだけだった。
それより…、
あれ?
フィアンセ?…って事は婚約者って事だよね?
--ズキン--
その言葉が胸に突き刺さる。