【完】ときめき☆アドベンチャーゲーム ~悪魔と天使~
「いったぁ~ッ!何するのよレイ!!!」
「テメェ、今、俺様をバカにするような目で見やがっただろ?」
いとも簡単にミリィさんから抜け出たレイは、私の傍まで飛んできてポカリと頭を叩いてきた。
「なんだかずいぶんこの女と仲良くなったんですわね、レイ様は」
「別にそんな事はない」
フンッと腕を組み、顔を背けたレイ。
二人はあまり仲が良くないのかな?
会話を聞く限りではそう思ってしまったんだけど、本当のところはどうなんだろう?
そして気になるのは…、
強い視線を私に向けてくる、ミリィさんの事。
なんか凄く敵対視されている感じだ…。
面倒な事に巻き込まれそうな予感にゲンナリする。
あ…、
もう、巻き込まれた?
まぁ、いいや。
それよりまだ疑問があったんだよね。
「えっと…、レイ?」
「なんだよ」
「どうしてそんなにレイは、ちっさい『ウルセェェェェェッ!!!』………レイがうるさい」
近くで怒鳴られて、耳が痛い---
キーンと鳴る耳を、手で押さえた。