【完】ときめき☆アドベンチャーゲーム ~悪魔と天使~
「テメェから魔力を使ったのが駄々漏れなんだがなぁ」
「それは今までずっとレイ様を見守る為に、姿を消していたせいでございましょう」
絶対に口を割らないだろうと思ったのだろう。
レイは思いっきりため息を吐き出し、そしてシッシッと犬でも追っ払うかのように手を振り払った。
そんなレイの態度にイヤな顔一つ見せず、御意と言いながら姿を消していく。
暫しの静寂が辺りを埋め尽くす。
…違う。
セリュの寝息だけが聞こえていた。