【完】ときめき☆アドベンチャーゲーム ~悪魔と天使~


「…なんか視線がウゼェんだがどうした?眠いのか?」


「ううん、なんでもない」



「ならいいが…。それよりシトリーだがどこがどうとは言えないんだが、俺を守っているようでいて実は見張っているんじゃないかとすらずっと思っていたんだ」


「見張ってる?シトリーさんって、レイと同じ魔族で仲間なんだよね?なんでそんな事?」


「あいついつも飄々としてて尻尾が掴めねぇから何とも言えねぇ。これは俺のカンなんだけどな」


「そっか」



「ま、何にしても今後は、シトリーには気をつけろ。あいつは快楽を司る魔族。人の心を操って騙すのはお手のものだ」


「うん、分かった。気をつけるよ」




人の心を操る…?


多分、シトリーの瞳が怪しく光ったあの時、私を操ろうとしていたんだろうな…。




私を操って一体、どこに連れて行こうとしたの?


本当にレイの事を教えるためだけに、私を連れ出そうとしただけ?



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