【完】ときめき☆アドベンチャーゲーム ~悪魔と天使~
「今年はお前がゲームの見届け人として選ばれた。喜べ」
「はぁ?何で俺様がそんなメンドクセェ事しなくちゃいけねぇんだッ?!」
「これはもう決まった事だ。………行け」
もう用はないとばかりに、俺様から視線を外す魔王を睨みつけた。
そして行きたくねぇと言おうとしたところで俺様は、俺の従者によって人間界へと無理やり送りやがったのだ。
俺様は王子だッ!
何故、見届け人なんてしなければいけねぇんだッ?!
そんな怒り沸騰の俺は冒頭のセリフを力の限り叫びながら、人間界へと飛ばされた。
そこで俺は、あの女と出会った。
オヤジは未来を見据えた上で、俺を人間界に送ったのか?
それともあの女と出会う事は、運命だったのだろうか?