【完】ときめき☆アドベンチャーゲーム ~悪魔と天使~
「ッ!」
私の身体の全ての機能がまるで停止したかのように、動かなくなってしまう。
さっきまでレイの事でいっぱいだった私の心はもう、シトリーさんでいっぱいだ。
え?
レイ?
誰の事?
目の前にいるシトリーさんを見ているだけで、胸がどきどきと高鳴る。
ふわふわと心地よい空間にいるようだ。
夢見心地の状態の私の瞳が、トロン…と緩やかになった。
そんな感覚に酔いしれていた時だった---
結構離れた距離にいたはずのシトリーが、いつの間にか私のすぐ目の前まで来ていのだ。
私が今、平常の状態だったら驚いて慌てふためいていた…。
しかし今は違う。
何故か今の私は、シトリーさんに身を委ねたくてたまらないのだ。
お願い…、
私に触れて---
今の心はもう、シトリーさんでいっぱいだった---