【完】ときめき☆アドベンチャーゲーム ~悪魔と天使~


「間に合えぇぇぇぇッ!!!」



ゴオオオオォォォォ…。




唸るような音を立てながら、俺様の隣から大きな気が放たれた。


その気はマッハの如く玉に向かって行き、それを弾き飛ばす。





そのまま玉は、放物線を描きながら空へと消えていってしまった。



灰色の空へと消えていった、魔力玉を見届けた俺。





よし、もう大丈夫だな---



安心した俺様はセリュを見た。


ムウッと頬を膨らませている、セリュと目が合う。





かなり怒っているようだ---





「あ、すまん」


「あなたはチカさんを殺す気ですかッ?」


「…ごめんなさい」



俺様がこんな天使ヤロウに謝るなんざ転地が引っくり返ろうがありえないはずなのに、セリュの剣幕に負けた俺はすぐに頭を下げてしまう。


チラッと下からセリュを見ると、腕を組み今だ怒りを含んで目で俺を見ている。





ダメだ…、


まだ怒りが収まってはいないようだ。



しょうがないからもう一度、頭を下げてみた。



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