【完】ときめき☆アドベンチャーゲーム ~悪魔と天使~
「俺様はレイだ。下らねぇ冗談言ってんなよな」
「レ…イ…?」
えっと…、レイって………あの…ちっちゃいレイ様………でしょうかね?
驚きに目を見開いたままジッと目の前のその人物を見ていると、また頭を叩かれる。
「ちっちゃい言うなッ!」
物凄く怒られた。
私…、声に出してた?
全く自覚ない---
いや…、でも…、
え?
目の前にいるその人物は小さいなんて思う要素まるでなしの、私よりかなり背の高い男。
でも…、
そういえば---
レイの特徴の一つである頭に二本の角は…、たしかにある。
かなり大きくなったけど---
そして漆黒の少しクセ毛な髪質…、でもあるようだ。
小さかった頃に比べてれば、長くなってるけど---
いつも装着しているマントは…、身体に合わせて収縮自在なのか大きくなっている。
鋭い目つきに口の悪さも、レイ………のようだなぁ?
しかし…、
羽が見当たらない---