【完】ときめき☆アドベンチャーゲーム ~悪魔と天使~
「ロイド…。テメェがその鎌を振り上げて俺様を狙ったところで、王族である俺様は殺せやしねぇ事は重々知ってんだよなぁ?しかもそれで俺様に切りかかった瞬間、お前は王家の者を狙った罪により死刑になるのも分かってて狙ってんだよな?」
「………」
レイのその言葉でギシッと軋んだように身体が止まり、鎌が天を向いたままとなる。
その様子にクッ、と笑ったレイはゆっくりとロイドの目の前まで歩いていった。
ちょっとレイ、危ないよ?
心配になった私は足を一歩踏み出した。
しかしレイはそこから動くなとでも言うように、私に手で待ったをかける。
「レ…、レイ?」
「このまま俺達を帰せば王である俺のオヤジに何も言わねぇが…、どうする?」
「………」
その言葉にスーッと鎌を下ろしたロイドは、後ろにいるシトリーへと視線を向けた。
シトリーはコクッと頷くと、レイに向かって跪き頭を下げる。