【完】ときめき☆アドベンチャーゲーム ~悪魔と天使~
「私は…、180年程前、赤子を産みました」
「………」
「その赤子は現魔王であるデュオンとの子…。あなたの事よね?」
「なっ……、俺の母親?」
「そうよ…」
テレスさんが涙を流しながら頷くのを見た途端、レイの表情がみるみる内に強張りそして睨み付けた。
憎々しげにテレスさんをジロリと、今にも殺しそうな程の殺気を向けながら口を開く。
「今更どの面下げて俺様の前に現れた。俺様を産んでからすぐに姿を消しやがって」
「それは」
「ウルセェッ!言いわけなんか聞きたくねぇんだよッ」
テレスさんが何かを言おうとしたところで、畳み掛けるように言葉を被せた。
違う…、
違うんだよレイ。
テレスさんは---
怒りを露にテレスさんを睨み付けているレイに真実を述べようとしたところで…、何か嫌な予感を感じて後ろを振り返ると…。