【完】ときめき☆アドベンチャーゲーム ~悪魔と天使~
目の前の文字を見てすぐに”『私も好きッ!喜んで結婚、お受けします』”を選ぼうとしたけど、結婚なんてまだ高校生の私には考えられない…。
それにレイは魔王様の息子であり王子様なんだから当然、いずれは魔王の地位に納まるかも?
そうなると人間である私には魔王様の妻なんて荷が重過ぎるし、それに人間が魔界に住むなんてあり…なのだろうか?
後、レイはこれからどのくらい生きるかは分からないけど分かる事は絶対に、レイよりは先に年を取るしすぐに死んでしまうって事だ。
そう考えるといくらレイの事が好きだとしても、一緒にいるなんて…ダメだよね?
パニクッていた私の頭が、次第に冷静になっていく。
先程の魔王様の言葉を思い出した。
魔王様は私とレイが赤い運命の人だという事を、隠したがっていた---
それってきっと今、私が悩んでいるような事を思って隠したんだろうな…と。
そこまで考えたら必然的に私の答えはもう、出ていた。
グッと言葉を一端飲み込み、そしてレイを見上げる。
真剣な瞳でレイは、私の答えをジッと待っていてくれていた。
引き込まれそうになるレイの瞳に一瞬クラッときたけれど、そこはグッと堪えてレイに強い視線を向ける。
覚悟を持って…、
そして私の出した答えは---