【完】ときめき☆アドベンチャーゲーム ~悪魔と天使~
「お前は黙って、俺様についてくればいいんだ」
「………ッ」
断ろうと思ったのに…、
それ以上言葉が出てこなかった---
レイの強く私を求めるその瞳が…、
レイから香るニオイが…、
少しばかり口角の上がっているその唇が…、
私をがんじがらめに捕らえて、離さない。
ダメだ…。
私自身がレイを欲しているのだ。
ふと気付くと…、
あの赤い糸の光が鮮やかな曲線を描きながら、私とレイの周りをクルクルと囲っていくのが瞳の中へと入ってきた。
幻想的な光が私達を包み込み、息を飲む。
きっと私の肩に触れているレイの魔力がまた、私に流れ込んでいるから見えるんだろうなと頭の隅で思いながら目の前の光に見惚れた。