【完】ときめき☆アドベンチャーゲーム ~悪魔と天使~
「チカ…」
私の耳元で名前を呼ぶ。
くすぐったい---
それを何とか堪えていると不意にレイが動くのが身体から伝わり、顔を上げた。
極上の笑顔が私の瞳を捕らえ、ビクッと身体が強張った---
はい?
驚いたのもつかの間、レイの手が私の顎を捕らえ更に上を向かされる。
「んんッ?」
徐々に近づいてくるレイの顔…。
え?
ちょっと?
ま、まさかこの体勢は…、
キ、キス?
キスなのでしょうかね?
焦る私の事なんてお構いなしのレイは私へと向かって突き進み、そして…、
私の唇に触れる…、
…と言う、まさにその時だった---