【完】ときめき☆アドベンチャーゲーム ~悪魔と天使~
「今日一日、僕がチカさんの代わりとなって学校に行っておりました」
「………」
とっても楽しかったですと言ったその人物は、先程まで私の姿だった人で…
今は可愛らしい姿へと戻った天使の、セリュだった---
あ…、凄く和む。
レイの腕の中からスルリと抜け出た私は、セリュをギュッと抱きしめた。
あぁぁぁ、かわいいなぁ…。
スリスリ…、
思わず頬ずりする。
と、あれ?
ポイッとレイがセリュを片手で投げた。
「レイ?止めて~ッ」
投げられたセリュは地面に付く事なく、すぐに羽をパタつかせた。
どこにもぶつかる事のなかったセリュに安心した私はホッと息をつき、レイに向き直る。