【完】ときめき☆アドベンチャーゲーム ~悪魔と天使~
「さっき、ゲーム終了の音楽が聞こえてきました。…結果は、レイさんとチカさんの二人を見れば分かります」
「セリュ?」
「二人は赤い運命の人だったんですね」
カッと赤く染まる、頬。
セリュには私達二人の間に流れる赤い光の糸が、見えているんだね---
「うん」
「仲良く二人で帰って来た事で、すぐにチカさんと誰が上手く行ったのか分かりました。…レイさん」
「………何だよ」
「おめでとうございます。…チカさんの為に、大人の身体になったんでしょう?」
「ウルセッ」
セリュの言葉に、フイッと顔を横に向けるレイの顔は真っ赤だ。
テレた顔を見せられるとつい先程まで小さかったレイの姿が思い出されて、胸がキュンとなる。
大人になったレイは凄くかっこ良過ぎて私にはもったいないくらいだけど、小さかった時のレイもとっても可愛くて私は大好きだった。
もう、あの姿に会えないのかな?
そう思うと少し胸が切なくなった。