【完】ときめき☆アドベンチャーゲーム ~悪魔と天使~
「レイはこの世界で、私と一緒に生きてくれるの?」
「それはねぇーな」
「やっぱり…」
ガックリと項垂れる私の頭を、大きな手が優しく撫でてきた。
レイって言葉遣いは悪いけど、優しいんだよね---
私の胸が温かくなる。
「俺は一度、魔界に帰ってお前の事をオヤジや魔族達を説き伏せてくっから。…そうしたら」
「そうしたら?」
その後の言葉が続かない事に不思議に思い、レイの顔を見上げた。
レイの真髄に見つめる瞳に、胸がドキンと鳴る。
細く少しつり上がったその瞳が不意に弧を描き、愛おしげに私を見下ろしてきた。