【完】ときめき☆アドベンチャーゲーム ~悪魔と天使~
「え?…でも私にはお父さんがいるし、学校だって」
「…お前を知る全ての人間の記憶から、お前の事を抹消する。………イヤか?」
もしここで断ったらレイとはもう、一生会えないのだろうと…何となく分かる。
だから首を振った。
私はレイに着いて行く---
実はこの二年間でもう、その覚悟は出来ていたんだ。
お父さんへの親孝行だっていっぱいしたし、お墓参りでお母さんに報告もした。
友達のみやちゃんやゆーりと会えなくなるのは寂しいけど、レイとずっと一緒にいたいから…。
「あなたの傍にずっといる」
「チカ…、お前を死ぬまで愛してやる。覚悟しろ」
まるで誓いのように…、
私に寄せてきたレイのその唇は、何度も何度も啄ばむように口付けてきた。
そして突如、口内に鉄の味が広がる。
え?
驚いた私は、レイから勢いよく離れた。