【完】ときめき☆アドベンチャーゲーム ~悪魔と天使~
「セリュ…」
「本来、赤い運命のいない方の場合、だいたい相手方が亡くなっている事が多いのですが何故かチカさんにはいないんですよね」
「………そうなの?」
「えぇ。ですからチエさんが赤い運命の人を欲しいと思っているのであれば、力になりたいと言う気持ちは魔界と天界の意向が一致して選ばれたのです」
私の為に?
嬉しいっ!
「ありがとう。私、頑張ってこのゲームをやり遂げて赤い運命の人を見つけるよ」
うん、がぜんやる気が出てきたなッ!
「……へッ」
そんな私の意気込みを鼻で笑うレイ…---
やっぱりムカつく。
こうして私は悪魔のレイと天使のセリュに囲まれながら、ゲームを開始するのであった。