【完】ときめき☆アドベンチャーゲーム ~悪魔と天使~
「レイ?もう大丈夫だよ」
「………んッ」
もそり…、
と頭を動かし私の方へチラッと見てきたレイの顔は、真っ赤だった---
「ププッ」
「笑うなッ!」
やっぱりレイは可愛いなぁ…。
頭を撫でくり回したくなったけど、それは止めておこう。
きっとまた、ペシッと手を叩かれちゃうだろうしね---
「んんーッ」
気持ち良さそうに伸びをするセリュ。
ようやく目が覚めてきたのか瞳もパッチリと開いている。
良かった---
先程の悪魔なセリュはもういないみたいでホッとする。
そんな私の安堵など知る由もないセリュは、私の方に顔を向けると、ニッコリ微笑んだ。