【完】ときめき☆アドベンチャーゲーム ~悪魔と天使~
「おはようございます~ッ!」
「おはようッ、セリュ」
さっきとは全然違う顔つきとその態度に、私の笑顔は若干引きつってしまう。
しかし当の本人は、私のそんな態度を全く気にしていない。
逆隣では、布団に潜っていたレイがもそもそとそこから出て来る。
「レイ、おはようございます。…レイはお布団の中に入っていつも寝るんですか?」
「お前に関係ねぇ」
テレながらセリュに顔を背けるレイに、思わず苦笑。
レイって俺様だけどテレやな所がすっごく可愛いよね。
プフフフフ---
レイに怒られるから、心の中で笑っておく。
「笑うなっ!」
「ッ?!」
なぜ、分かった?
心の中が読めるのだろうか?
そんな私達のやりとりを首を傾げながら見ていたセリュは、ようやくのんびりと口を開く。