【完】ときめき☆アドベンチャーゲーム ~悪魔と天使~
「レイ、行かないの?」
「…昨日から一向に、、テメェの親を見てねぇんだけどいないのか?」
あぁ…、
と思わず口ごもる。
でもまぁ、この二人に言ったところで私を哀れみの目で見たりしないだろうと考え話すことにした。
「母は私が小学生に上がった頃に事故で亡くなってしまったの。父親は今、出張中で一週間程帰ってこないし。だから気兼ねなくここにいていいからね」
そう言った瞬間、レイとセリュの顔色がどことなく変わった…気がした。
うん、多分気のせい---
だってその後すぐにレイはフーンと言い、さっさと私とセリュを追い抜いて部屋から出て行ってしまったし。
ただセリュは可愛らしい顔を歪め、ウルウルと瞳を潤ませていたけれど…。