【完】ときめき☆アドベンチャーゲーム ~悪魔と天使~
「セリュ、そんな顔をしないで?この生活になってもう何年も経ってるんだから。それに私、、全然気にしてないし」
そう、母親が亡くなってもう九年は経っている。
来年で十年目だ。
ただやっぱり、寂しいと感じる時がたまにあるのはしょうがないよね?
だから…、
家族と言う温もりに少しばかり餓えている私はいつか結婚をして子供を作り、賑やかな家庭を築く事が夢なんだ。
そんな私の些細な夢を赤い運命の人がいないと言うだけで、結婚と言う夢を崩されて良いわけがない。
絶対に私の夢は実現させてやるんだからッ!
だからね---
「絶対に恋人を作って幸せになるから…。だから見守っていて欲しいな」
「チカさん」
ニッコリ笑う私をウルウルした瞳でジッと食い入るように見てくるセリュに少しこそばゆく感じていると、ガシッと手を握られた。