パンプスとシューズ
シュッ シュッ シュッ
家でひたすらラケットを振っていた。
負けたくない。
今度こそ試合に勝ちたい。
試合は1ヶ月以上先。
まだいつ大会があるかは決まってない。
でも、もうすぐ夏。
だからわかるんだ、もうすぐだって。
みんなは緊張もしていない。
というより、まだ試合のことなんて
考えてない様子。
だってみんな上手いもん。
だけど…私はそうじゃない。
私の技術はお世辞でも、
「上手だよ。」
なんて言えないほどひどい。
自覚もしてる。
なのに…
なのに…
どうして?