あたしが愛した総長


「そういう子を見つけれて、俺も安心したよ。優梨ちゃんだったね」


優「はい」


「龍くんのこと、よろしくね」


優「はい、もちろんです」


「良かった。じゃあ、もう退院しても大丈夫だけど、夜遅いし1日だけ入院する?」


龍「帰るに決まってるだろ」


「クスクスッ。龍くんは早く二人きりになりたいみたいだね。じゃあ、手続きはしとくから、また何かあったら来てね。お大事に」


優「ありがとうございました」


先生が病室から出ていったあと


優「先生と知り合いなの?」


龍「この病院は組関係の病院だからな。子どもの頃から世話になってた」


優「そうなんだ」


龍「帰るぞ」


ゆっくり立たせてくれ、体を支えてもらいながら部屋を出た










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