あたしが愛した総長


部屋に入ると


ソファーに座らされて


龍「なんか飲むか?」


優「ううん、いい」


龍「そうか」


龍毅が隣に座ると


ギュウッと抱き締められた


優「龍毅?…どうしたの」


龍「……お前が一人で夜蝶に行ったって聞いたとき、すげぇ焦った」


優「うん、ごめんね」


理由はどうであれ、心配をかけたことに変わりはない


龍「お前はいつも自分より他人を優先する。自分を犠牲にしても他人を守る」


優「そんなことないよ」


龍「俺のときだってそうだっただろ。今回だって、動けねぇ美奈を庇って殴られたんだろ」


優「だって、美奈は巻き込まれたんだよ?それに美奈が怪我でもしたら、皆に、特に廉と翠に合わす顔がないよ」


龍「お前のせいじゃねぇよ。あいつらが巻き込んだんだ」


不機嫌そうに言った


優「うん、ありがとう。あと、助けに来てくれて、ありがとうね」


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