あたしが愛した総長
転校生はこちらを見たかと思ったら
ニコッと笑った
だけど、嘘っぽく感じた
昔のこともあって、疑り深くなっちゃったんだけど。考えすぎかな…
今は朝のSHが終わって屋上で集まっている
翔「転校生がね、僕らのクラスに来たんだ~」
廉「へぇ~、男?」
翔「ううん、女だよ」
翠「こんな時期に来るなんて、その子大変ですね」
海「あの女……嘘くさい」
翠「どういうことですか?」
海「笑顔が嘘くさい」
翔「あ、海もやっぱり思ったんだ。クスクスッ」
優「なんだ、あたしだけかと思ったら、皆思ってたんだ」
疑りすぎかと思ってたら、翔と海も思ってたなんて、ちょっとビックリ
廉「なんか目的があるのかもしんねぇな」
翔「優梨ちゃん、女の子同士だから、話しかけられることあるかもだから、一応気をつけといてね。あと、一人にはならないでね」
優「うん、大丈夫」
龍「こいつは一人にはさせねぇよ。何するか分かんねぇしな。ククッ」
今まで膝の上で寝ていた龍毅が、いきなり口を開いた