あたしが愛した総長
近寄る影
次の日、学校へ行き、とりあえずSHは出ることにした
まあ、テストで赤点を取らず、それなりに学校へ来ていれば上がれるからね、この学校
席へついて、まだ翔と海が来ていないので
暇だな、と思いながら外を見ていると話しかけられた
朱「おはよう、原野さん」
優「おはよう。……名前どうして?」
朱「だって原野さん、有名じゃない?鬼神の総長の女っていうので」
クスッと笑ってこちらを見る沢田 朱里
なんか、言葉に棘があるように感じるんだけど
優「そう」
朱「ねぇ、原野さん。私まだ学校のことよく分からないから案内してくれない?」
優「ごめんなさい、あたし用事あるから、他の人に頼んで?」
席を立ち、教室を出て屋上へ向かう
だから、聞こえなかった
彼女が誰にも聞こえないような声で
朱「絶対に…私のものにしてみせる。クスクスッ」
言ってたなんて