あたしが愛した総長
後ろを振り返ると、沢田 朱里は震えながら、床に座っていた
あたしたちの後ろを廉たちが歩いている
龍毅に視線を向けて
優「ありがとうね、龍毅」
龍「礼なんて言わなくていい」
優「ふふっ。…それより、よくあそこで殴らなかったね。あんなにキレてたのに」
龍「あぁ、ほんとは殺してやろうかと思ったが、お前が早く教室から出たそうだったから。なんなら今から潰してきてやろうか?」
ほっとこうって言ったの、聞いてくれてたんだ
優「殺したら駄目だってば。あいつはほっといたらいいの」
龍「まあ、これで大人しくはなるだろうが、なんかあったら、絶対に言えよ」
優「はーい」
油断してた
あれで懲りただろうって
もう関わってこないだろうって
甘かった