あたしが愛した総長


並んでいるピアスを一つずつ見ていく


瀧「優梨りん、顔険しいよ?」


優「だって、悩むんだもん」


瀧「そんな難しく考えなくても、直感でいいんじゃないかな~」


優「直感?」


瀧「見た瞬間いいなって思ったり、似合いそうだなって思ったのでいいと思うんだよね~。気に入ってくれるかとか考えなくていいよ。あの総長だし」


クスクス笑ってる瀧


なるほど、そういうものでいいのかな


瀧「優梨りんが真剣に考えて選んでくれたって思ったら、どんなものでも喜んでくれるよ」


優「そっか、ありがとう、瀧」


瀧「いいえ~」


なんだか、気が楽になったかも





そして、ふと目に入った赤い石が埋め込まれたピアス


優「これ…」


龍毅の髪色と同じ燃えるような赤色


瀧「あ、なんかあの総長の髪色と一緒だね」


優「だよね。龍毅に似合いそう」



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