あたしが愛した総長
優「ヤキモチ、妬いてる?」
おそるおそる聞いてみた
龍「悪ぃかよ」
プイッと向こうをを向いてしまった
それがなんだか可愛くて
優「ごめんね」
でも機嫌を直してほしくて
向こうを向いている龍毅の頬にキスをする
すると
龍「……これだけで済むと思うなよ」
意地の悪い顔でこっちに向き直った龍毅は
隣に座っているあたしの腰に手を回して引き寄せ、自分の膝の上にあたしを乗せる
優「え、ちょっと、恥ずかしっ……んむ!」
この体勢が恥ずかしくて、おろしてもらおうと声を出せば
塞がれた唇
いつもの優しさにどこか求めるようなキス
それが心地よすぎて、夢中になっていると
春「あの、着いたんですけど……」
困ったような声で言った春樹さん
その声にハッとして唇を離すと
より一層、不機嫌になった龍毅
そしてあたしが車から降りる前に耳元で言われた言葉
龍「覚悟しとけよ」
楽しそうな声で言った龍毅に
身の危険を感じたあたしだった