あたしが愛した総長
するといきなり、龍毅に腕を掴まれて立たされた
優「龍毅?」
龍「来い」
龍毅はあたしの手を引いて、幹部室の奥の黒い扉、総長室へ入った
翔「はじめてもいいけど、30分で終わらせてねー」
烈「あんまデカイ声でするなよ、ククッ」
翔「あの部屋、確か防音だった気がするけど?」
叶「はっ?!なんで」
翔「初代の総長がそうやって作ったから」
なんてことを話してるんだ
こんな皆のいる隣の部屋ではじめるわけないじゃないか!
総長室に入り、黒色のソファーに座らされると
ギュッと優しく抱き締められた
龍「…悪い」
優「何に謝ってるの?」
そっと背中に手を回して、力を込めた
龍「聞きたくなかっただろ、あんな話。それに、昔遊んでたことも…」
優「聞きたくはないよ。でもね、昔の話でしょ?今は…してないよね?」
龍「するわけねぇだろ」
ちょっとムッと怒ったように言った龍毅に安心して、フッと笑った
優「でもね…昔のことだって、分かってても、やっぱり妬けちゃうんだ。あんな龍毅を他の人も知ってるのかと思うと、苦しくなるの」
龍「優梨、俺のあんな姿知ってんのはお前だけだ」
優「どういうこと?だって女の人と…」
龍「確かにそういうことはヤッてたが、電気はつけねぇ真っ暗な中、相手のことなんて考えずに、ただ欲望を吐き捨てるだけだ」
優「え?」
龍「ただイレて、吐き出して終わりだ。あれがいいもんだって思ったのは優梨がはじめてだ」