あたしが愛した総長



最近は龍毅の後ろばっかりだから、自分ので走ったのは、かれこれ2、3ヶ月前


乗ってあげないとバイクも可哀想だし


何より乗りたい




そう思って、龍毅の茶色の瞳をジーっと見る


すると


龍「……絶対俺の近くを走れよ」


優「やったー!!ありがとう、龍毅!」


渋々、了承してくれた




そして各自が自分のバイクに乗り、エンジンをかける


廉「じゃ、行くか」


廉、海、翔、翠を先頭に出ていくと


その後ろに龍毅とあたし


またその後ろを烈、叶多、雲、雷、瀧に


メンバーが続いた







国道に出ると


優「…翔、早すぎない?」


廉たちを置いて、翔が一人とばしてる


バイクの音で聞こえてないかと思いきや、


龍「あいつはやたらスピード出したがるからな」


龍毅の耳にはしっかりと聞こえていたみたい







鬼神の倉庫から、バイクで20分ぐらいしたところの海へ着くと




翔「いえーーい、海だーーーー!!」


叶「着いたーー!!」


瀧「わーーい、海だ、海ーー!!」


子どもみたいな幹部に、メンバーも続く



「おおおおお!!海久しぶりだ!!」


「入ろうぜ、海!!」


いやまて、今は真冬だよ


風邪引きたいの?



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