あたしが愛した総長


毎年、思う


鳳龍だけで来ていたときも、メンバーは真冬にも関わらず、海へ入っていた


そして必ず風邪を引く


だから、いつもはタオルを持ってくるのだが、今日は忘れた


誰か持ってきてるかな……


目の前でメンバーたちは、次々と海へ入っていく


美「あれ絶対、風邪引くよ?」


優「あたしもそう思う。タオル持ってきてるの?」


龍毅の方を向いて聞いてみると


龍「持ってきてねぇだろうな」


やっぱり。


今から近くのスーパーかコンビニで買ってこようか


そう思っていると



雲「タオル用意してますよ」


なんともナイスな言葉がとんできた


優「ほんと?!」


雲「うちは毎年だったし、今年は鬼神もいるので、入る人は増えるだろうと思って、いつもの倍用意させました」


優「さすがだね、雲!」


雷「こういうとこはしっかりしてんな」


雲「何か言いました?雷」


なんだか、どす黒いオーラを感じる、雲から感じる、ヒシヒシと感じる


烈「喧嘩すんなよ」


バチバチはじまりそうだった雰囲気をとめた烈に拍手を送りたい気分だ







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