あたしが愛した総長


瀧「どうしたの?」


心配そうに聞いてくる瀧


優「あのね……」


今まであった出来事を話した


過去のことを言うのはまだ気が引けたから、撃たれたこと、入院していたこと、龍毅の両親に会ったことを話終えたあと


烈「お前…大丈夫なのかよ?」


驚いているような呆れているような顔で聞いてくる


優「うん、もう大丈夫」


傷も塞がってるし


痕は残ったけど、龍毅を庇ったことに後悔はない


むしろ守れてよかったって思っている


叶「まあ、お前体だけは丈夫だしな♪」


優「何か言った、叶多?」


叶「ひっ!い、いえ…何も」


一言余計なんだよ、叶多はいっつも


雷「入院だけで済んで良かった…」


雲「ほんとですよ、もし死んでたらどうするんですか?」


優「龍毅を守れるなら別に構わない」


烈「ベタボレだな」


クスクス笑っている


瀧「ほーんと!あの総長に会ってから、優梨変わったよね。なんか明るくなった!」


優「ほんと?」


雲「そうですね、表情が優しくなりました」


優「そうかな」


やっぱり


龍毅があたしを変えてくれたんだね


氷のように冷めていたあたしの心を龍毅が溶かしてくれたんだ


ほんとに感謝してる


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