あたしが愛した総長


瀧「だって…優梨りん盗られたと思って嫌だっただもん」


優「…瀧?」


瀧「今までお姉ちゃんのように頼ってきたし、可愛がってくれた優梨りんが、急に出てきたこの人に盗られたと思って…それで、つい…」


優「瀧。あたしは今まで通りだよ。同い年だけど可愛い瀧がほっとけなかったし、あたし兄弟いないけど、瀧のことは弟のように思ってる」


瀧「優梨りん…」


瀧が泣きそうな顔をしてたから、つい
手を広げて


優「おいで」


と言った


その言葉に瀧は素直に歩いてくる


そんな瀧をあたしは抱き締めて、背中を擦った


まさか、この行動が


龍毅の嫉妬に火をつけてしまうとは


思わずに…



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