あたしが愛した総長
優「美奈ー?どうしたの?」
?〈 こんばんわ、鳳龍の総長さん 〉
この声は確か
優「岸野か」
岸〈 覚えててくれて嬉しいよ、ククククッ 〉
優「美奈をどうした。なぜお前がこの携帯を持ってる」
岸〈あぁ、あのお嬢さんね。いるよ? 〉
ほら、という岸野の声のあと
美〈 んー!!ふっ、んんーー!!〉
確かに美奈の声が聞こえた
優「美奈に何をした」
岸〈 まだなにもしてないよ?騒がれたら困るからガムテープで口塞いでるだけー。でも…〉
岸〈 早く来ないとこの子、回しちゃうよ? 〉
優「ふざけるな!」
岸〈 まあまあ、そんな怒んないでよー。あんたが一人で俺らの倉庫来てくれたらこの子は解放してあげるからさー 〉
優「それは約束できるの?」
岸〈 もちろん。俺は約束は守るよ? 〉
優「…分かった。今から行くから美奈には手を出さないで」
岸〈 はいはーい。じゃあ、待ってるよ 〉
プッと切れた電話から耳を離す