あたしが愛した総長
~優梨side~
手に温かいぬくもりを感じて目を覚ます
龍「起きたか」
優「…りゅ、うき?」
龍「気分は?」
優「平気…」
龍毅はナースコールを押して、先生を呼んだ
「気分はどうですか?」
優「大丈夫です」
「それは良かった。傷は少し切れてる程度で検査もしたけど、異常はなかったよ」
優「そうですか、ありがとうございました」
「にしても、あんな龍くんは初めて見たよ」
クスクス笑って龍毅を見ている先生
龍「うるせぇ」
優「あんなって?」
「病院に君を抱えたまま入ってきて、検査するからベッドに寝かせて運ぶって言っても、" 俺が運ぶ "って言ってね。検査終わったら、君を離さないし、傷見るだけなのに凄い睨まれたしね。君が起きるまでずっと傍にいるんだから、驚いたよ」
優「そうだったんですか」
なんか、照れくさいな
「それにしても、女の子なんてどうでも良かった龍くんが、こんなに大事にしてるなんて、なんか安心したよ」
龍「優梨だからだ」