りあと充はリア充!
社長室の前まで来ると、
「では…私はこれで…
失礼させて頂きます。」
「あぁ。ありがとな!健斗…。」
ぺこりと頭をさげてから戻って行く健斗を見送りながら、考えていた。
いつからこんなに壁が出来てしまったんだ?
…と。
敬語なんて使わなくて良いのに。
もっと色んな話をしたいのに。
健斗に避けられてる気がして、とてもじゃないが気軽に話し掛けられない。
情けねぇ。
…紹介し忘れてた。
俺の幼なじみ兼、俺専属の執事。
竹田健斗。
学校も家も遠いのに、ここで働いている。
俺が指名したから。
大変かもしれない。
でも…あいつの為でもあるから…。