りあと充はリア充!


怖くて怖くて頭をいつまでも上げないでいた。


すると、頭の上から声が聞こえた。

「いつまで下げてらっしゃるの?
 あぁ、もしかして転校生の方でした?」

「ははははい!」


転校生とズバリと言い当てられたから、驚き過ぎて声が上擦った。
それと同時に顔を思いっきり上げていた。


するとバチっと目が合った。
合ってしまいました。
すぐ逸らしたよ?逸らしたけどね?

うー怖い…。
思い出すだけで寒気がするねぇ(汗)


でも、意外と優しいんだよ、これが。




「職員室で良いかしら?案内するわね。
 今更だけどあなた、名前は?」

「っはい!お願いします!
 楠芽りあです♪りあって呼んで下さい!」

「何で敬語?
 タメで良いから。
 制服的に同い年みたいだし。」

「あ、ありがとう…!」


それにしても、人は見かけに寄らないって本当なんだねぇ!(⇦失礼です)

お友達になれそうだなぁ!


「着いたわよ、りあ。」

「わぁ!りあって呼んでくれた♪
 ありがとう♪ありがとう!!」

「わ、分かったから…。
 早く行きなさいよ。」

「はぁーい!
 本当にありがとう♪」

「っ!!
 えぇ、失礼しますわ。」

「?????」


そそくさと逃げて行っちゃった…。
態度もよそよそしかったなぁ…!



……まぁいっか!



また会えるといいなぁ…!


…あっ!
名前!!名前聞いてない!!


よしっ!
今度会ったら絶対名前聞くぞ~♪


そう決断して職員室に入って行った。


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